DON'T PASS ME BY 143
Richard Starkey
 
収録アルバム 1968
THE BEATLES (White Album)

 君の足音がしないかと耳を澄ます
 庭の小道を近づいてくるはずの音
 君の足音がしないかと耳を澄ます
 だけど 何も聞こえない
 君がうちのドアをノックするのを待ってるんだ
 なのにノックはない
 つまり もう僕を愛してないってことかい

 時計がチクタクいっている
 マントルピースの上で針が少しずつ動いてる
 だけど僕はひとりぼっち
 今夜はどこにいるんだい
 なんで僕を放っておくんだい
 君は会いに来ない
 つまり もう僕を愛してないってことかい

※僕を無視しないで 泣かせないで 憂鬱な気分にさせ
  ないで
  何故ってダーリン 君だけを愛しているんだ
  どんなに辛いか君には解らないだろうね
  去って行く君を見るのはいやだよ
  僕を無視しないで 泣かせないでおくれ
Insturuments Date

BassG:Rickenbacker 4003
Drums & piano & Fiddle Programing
Mixing :Tera−Sutcliffe
MTR:Zoom MRS1266
Microphone:Marshall MXL 992

 初のリンゴの単独作品で、いかにも彼らしいカントリー風のナンバーです。この時期のリンゴは他のメンバーが作業している間、待たされる事が多かったそうで、詞を読むとその時のリンゴの気持ちが窺い知れます(^_^;) しかし「リンゴ初の単独作品」ということになれば、他の3人は喜んでサポートしても良さそうなものですが、ジョージは不参加、ジョンも一応アコースティック・ギターを弾いていますが、殆ど聞こえません。66年頃までのビートルズなら、きっと喜んで皆でサポートしたでしょうに。この辺り、当時のメンバー間の関係がいかに冷え切っていたかを思い知らされます。曲中鳴り続けるバイオリンはフィドルという楽器(曲による呼称の使い分けで、基本的にはバイオリン)でジャック・ファロンという、ビートルズがデビュー当時にお世話になったプロモーターが弾いたそうです。
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0D0-1543-6


DATE 2009,07,25  minute 3:50

ジャック・ファロン談 「普通カントリー・フィドルはダブル・ストップ(クラシックのヴァイオリンのように単音で弾くのではなく2本の弦を弓で鳴
らす複音を多用する奏法)で演奏するものだけど、アレンジを担当したジョージ・マーティンとポールはシングル・ノートでやってくれと言った
よ。ダブルでは元々彼らが欲しがっていたようなカントリー・サウンドにはならなかった。 それで彼らも満足したようだ。リンゴもその場にい
て、自分の曲に目を光らせていたよ。」と語っており、リンゴも 「あのクレイジーなバイオリニストのプレイを録音した時には、ぞくぞくしたよ」
と絶賛したそうです。
それにしても、Teraのフィドル及びピアノの再現を聞いて頂きたいです。地味な曲ですが、やってる事はハンパじゃありませんから(^_^;)
「1、2、3、4、5、6、7、8〜〜む」の部分はTearaです(笑) どうぞ、お楽しみ下さい(^0^)>