ポール・マッカートニー
「OUT THERE!」ザ・ビートルズ・クラブ独占インタビュー
僕を音楽へ、そしてツアーへと駆り立てるもの No.3  
「ちょっと待って、あれを演れるな」と考える。隠れた宝石がいくつかあるんだ。どの曲がそうかっていうのは決めてないけど、色々あるのは解ってる。ちょっとした財宝集めだよ。とってもクールな感覚なんだ。曲を演るたびにビートルズが一緒にレコーディングしていた10年間は、特に豊かな時代だったと思う。少なくとも僕らにとってはね。アーティスティックだった。コンサートでは"Why Don't We Do It In The Road"みたいな曲もやれるよね。
ウィングスの曲についても考えるよ。観客からは"Uncle Albert"をずっとリクエストされているんだ。演れたら最高だけど、覚えるのはちょっとしたチャレンジなんだ。あれは12小節のブルース形式じゃないからね。でも、一端モノにして、ちゃんと出来たら体に馴染むワケ。ちょっとしたトリックさ(笑)

BCC:キャリア全般を通じて、特に好きなアルバムはありますか?
ポール:自分がやったことは全部好きだと思う。そうじゃなければ、それを世に出さないからね。ビートルズのアルバムは全部好きだ。
ビートルズだと....うーん、でも、何か挙げてみようか。
もしも、どれが好きか選ばなきゃいけないとしたら....
"RUBBER SOUL"かな。これはジョンと僕の作曲に於けるいいターニング・ポイントで、このアルバムで急に成熟したと思うから。
そして"Sgt.Pepper's〜"は最高だと思う。画期的な作品だ。でも"REVOLVER"ホワイトアルバム("The Beatles")も全部好きだなぁ(笑) ソロだと"BAND ON THE RUN"が大好きだ。芸術的に成功している作品だと思う。今は新しいアルバムが好きだよ。まだみんな聴いてないけど、気に入ってもらえると願っている。他の作品にも引けを取らないと思うよ。

●ニュー・アルバム、そして最後の日本公演?

BCC:ニュー・アルバムはどうですか?
ポール:うん、最終段階だよ。バンドとステージで演奏出来るような曲だよ。ロックな感じだけど、何曲かバラードもある。
BCC:何処からそんなに沢山のメロディが降臨して来るのですか?
ポール:自分のやっていることを分析なんかしないから難しいよ。でも、僕の音楽シーンに対する功績の中心としてソングライティングはは何処かに入れなければいけないだろうね。
あとライブも。
作曲については、頭の中に小さな男の子がいるって感じさ。僕はその子に「君はどうやってここに入ったんだ?」って聞くんだけど、彼は「シーッ!誰にも言わないでね」って感じさ。
BCC:これが最後の日本公演かと噂されていますが?

ポール
:そんなの解らないよ。ライブをやらないなんて想像出来ない。それが大好きなんだ。それが僕のやるべきこと、僕が愛していること、そして今後も続けたいと思うことさ。
もちろん、肉体的に制限されることはあるけどね。でも、まだそれは感じない。つまり、僕はまだ自分の肉体的限界を感じていないんだ。もし感じたら、その時にこの質問について考えるよ。それまでは知らんふりを決め込むさ。

BCC:最後に日本のファンへのメッセージをお願いします。
ポール:10年以上も待たせたね。また日本のファンに会えると思うとワクワクするよ。コンサートを楽しんでね。一緒にロックしよう!