私の家なんだから私が決める!って言うじゃな〜い?
色彩計画の時に注意して頂きたいのが
ひとつの材料だけに集中して決定しない
ようにするということです。
カタログを単品ごとに見ていると、全体を
見失ってしまい、出来上がってから
「こんな筈じゃなかった」とか
「なんか変?」という具合になってしまう
可能性があるからです。
施主さんご自身に色彩感覚の才能があると自負されていたとしても、ここはやはり、
設計者の意図を重視するべきだと思います。
「あ〜私、この色大好きなのよねえ〜」「いやー、これもいい」などとやっていると、とんでもない事になってしまいます。多少オーバーな表現かも知れませんが、解り易く言うと上のイラストのように、設計者に頼んだ絵画の下書きが出来た時点で、私はこの色が好きだからここに、ここの部分はこの色にして下さいというように注文をつけているようなものです。(それでも全体的にまとまっていれば良いのですが. . . 。)
色彩というのは使い方を間違うと命取りになりかねません。根本的な部分をひとつ間違うと、軌道修正出来なくなる事もあります。使い勝手は良いが、何かまとまりがなく落着かないという風な家になりかねません。
しかし、すべてを設計者の言うとおりにしなさいと言っているのではありません。好きな色、使いたい色があれば設計者に言って下さい。
設計者は施主の意向をくみ取り、必ず適材適所にその色を使って、イメージ的には、あなたが指定した色使いになるようコーディネートしてくれます。
設計者はプロデューサーであり、建物全体を把握し、見据えています。基本計画がまとまった時点で彼等の頭の中では建物のイメージの殆どが出来上がっているのです。


いいもの使って、いい仕事してあるのに最後の詰めで台無しですから
残念!



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