打ち合わせと同じく大切なのが施工図です
設計図さえあれば、建物は出来上がる。
たいていの方はこう信じておられます。
これは間違いでなく、確かにこれだけで出来ない事もありません。しかし、もっと綿密な仕上げ、(何処をとってもおかしくない仕上)キチンとした仕事をするには、
設計図を基にした施工図と呼ばれる、

実際の施工を見据えた図面の作成が必要なのです。

たとえばキッチンと窓の関係がきっちり合っていて、そこに張ってあるタイルは切り物をすることなく綺麗に割り切れている。さらにはそのタイル壁から突出ている
ガスコックやコンセントなどは、ちょうどタイルの目地を中心にして位置している。というような事です。
これは普通に見えていますが、ほうりっぱなしで勝手に
そうなったのではありません。
現場監督が施工図を描き、キッチン、窓の位置を決めてタイルを割り付け、
すべての関連業者と打ち合わせ、その位置を指導して来たからなのです。
現場監督は平面詳細図の起こし直し、各開口部の詳細図、その他詳細図などの全体的な図を描き、
電気設備図、給排水衛生設備図、空調換気設備図、サッシ図、家具製作図、木製建具製作図、
金属製金物製作図などは各専門業者が各自製作して現場監督に提出しチェックを受けます。
監督は各業者の施工図を全体的に連動させてチェックした後、
監理者に提出してチェック及びアドバイス、承認を受けるわけです。




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