城下町の酒屋
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建物外観 建物側面
増築前 外観 当初イメージパース
住宅玄関 1階和室 奥8帖
1階和室 仏間 和室床脇

大和郡山市内にある古くからの酒屋さんの増築です。増築前の写真の右手前の平屋が築百年を超える自宅でした。ここと店舗の奥部分で親子3代が生活して来られたのですが、お孫さんも高校生、中学生となり、かなり手狭になったとのことから今回の増築に踏み切られました。

まず、老朽化した平屋部分をとりこわして、そこの1階にご両親の和室、2階に子供部屋を2室+予備室をひとつ設けるといった単純な計画をしました。2階部分の子供部屋は状況の変化によって使い勝手が変わるので、あえて間仕切らず、移動式クローゼットで仕切るように考えました。
建物中央に位置する既存の階段は、照明を点けなければ段の確認が出来ないほど、昼の間でも薄暗く陰気だったので、トップライトを新たに設けました。
これにより階段、ホール廻りは見違えるほど明るくなりました。
2階ホール
外観はやはり城下町の古くからの酒屋さんということもあり、周りの景観も踏まえて昔ながらの造り酒屋の蔵をイメージしました。伝統的なよろい張りの腰壁と白しっくいといった風情を現代風にアレンジして表現したいと考えました。
ただ、板や木材を使用すると、メンテナンスの期間が短くなってしまうとい欠点を補うため、よろい張りの腰壁はサイディング、その押さえ縁や格子などはFRP木材を加工しています。
また、外壁の白壁は汚れ防止とメンテ期間を考えて、自己洗浄効果のある特殊な塗料を使って仕上げてあります。よって雨だれの黒いスジやその他の汚れが付かないようになっています。
塗料の価格は割高な感じを受けますが、メンテナンス(外壁の塗り替え)の時期や回数を考えるとコスト的には安く付くわけです。


  
                DETA:2004,12  木造2建 建築面積56.11u    延床面積 104.62u
                             施工:中川建設  現場担当者 中川和博


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