■発注の方法ついて■

全てを任せて発注するのは一般的ではありますが、コストダウンを考える上で発注形態を再考してみるのもひとつの手段ではないでしょうか?下記に揚げている記述は全てが当てはまる物ではありませんが、無理のない部分で考えるようにして下さい。


 1.自己設計 住宅は規模にもよりますが、自分で設計する事も可能です。自分で出来ない部分を専門家にフォローしてもらい、作業量に応じて費用を支払うことにすればそれなりにコストダウンが計れます。例えば、実施設計だけを設計事務所に依頼したり、コスト管理をコーディネーターや積算事務所に依頼したり、性能管理を公的検査機関に依頼したりする方法が考えられます。
 2.直営工事 施主が様々な工事業者に直接分離発注すれば、工務店などに支払う経費(直接工事費の10〜20%程度)の一部を節約できます。デメリットは施主が施工業者ではなく、その下請けの工事業者と契約を直接結ぶ為、原則として契約ごとに支払いが必要なこと、また、現場を自分自身で管理できれば良いのですが、建築の経験の無い人にとっては無理があるので、現場管理のできる監督が必要になることなどです。
 3.見積比較 1社特命の見積だけでなく、複数の施工会社に見積を取れば工事費の比較できます。但し、見積書の内容をきちんと読み込めないと危険ですので、設計事務所などに相談し、単価、数量、経費などについて妥当であるかなどを確認、検討してもらう必要があります。
 4.分離発注と一体発注 外構と建築を一体で発注したり、2棟の住宅を一度に発注したりすれば理論上は経費や仮設の低減になり、安くなります。また見積段階で外構工事やキッチン、備品、照明器具などが高い場合、それだけを分離発注するといった方法もあり得ます。
 5.近くの工務店 見積書には必ず経費が計上されます。一般的にはハウスメーカーの様に広告費に莫大な費用をつぎ込めば当然経費も高くなります。見積書の中の経費の蘭には一般的な数字しか書き込まれていないかも知れませんが、その他の各項目のすべての単価等に経費の上乗せがあると思います。会社の規模が大きくなればなる程、また、遠方になる程、経費が増えます。だから近くの工務店であれば、移動や輸送にかかる時間と費用が節約できるので経費は下がります。理屈から考えれば近場の小規模な工務店が良心的な価格で施工してくれればそれに超したことはありませんし、不具合等が起こった時にも対応が早く出来るとも言えます。
 6.保証 保証のしっかりしていない施工者には仕事を頼むべきではありません。10年瑕疵が義務づけられたとはいえ、当の工務店が倒産してしまったりしたら、安く作った筈が結局高い買い物になってしまうことも有り得ます。すべて任意ですが地盤の保証制度、完成保証制度、性能保証制度、性能表示制度などがあります。




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