■逢坂の家 |
南面外観 外壁はメンテナンスを考えて2階と1階の一部分はセメント系のサイディング、ガルバリウムサイディング、一部を モルタル下地+リシン吹付けとしています。格子とベランダ手摺り、デッキは木製。 |
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左:西面外観 居間と寝室から繋がる縁側デッキ 上:玄関正面 大きな木格子が和のイメージをもたらします。 下:西面外観正面 あくまで「和」ティストとするため、ガルバリウムの外壁と下屋屋根にしてモダンな感じにしています。 |
土間のある玄関ホール 左側の障子の向こうが仏間です。 | 居間と対面形式となる台所 奥に見える扉は食品庫。 | |
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12帖の居間と続きの仏間 壁にフスマが内臓されていて実際は仕切れます。天井は2,800と高くしてさらに広さを強調。 | ||
2階洋室と多目的ホール。奥がこども部屋 | 16帖の2階こども部屋 ロフトが付いていて天井高さは 4m。将来は家具等で仕切って分割するよう考えてます。 |
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「家を建てるということ」それは建主と設計者、施工者のお互いの信頼関係から始まります。 本来、設計事務所が設計を担当する住宅というのは、第三者を介して行われるのが常でした。施主はその第三者を信頼して設計者を紹介してもらい、設計者は第三者との信頼関係から施主に紹介され、仕事が進んで行くという具合に。 ところが昨今はインター・ネットの時代。建主が直接、設計事務所とアクセスするようになりました。お互いがお互いについて何も知らない状態。これは当事者にとって第三者を介した場合とまったく同じですが、第三者といった緩衝帯が無い分、ある意味危険でもあるわけです。 どちらともが紹介者の顔を潰す、顔に泥を塗るということがなく、全てがストレートに行き交ってしまうからです。ちょっとした行き違いが大きなすれ違いになることもままあることです。ですから、このネットでの仕事の場合、長い時間を使って顔を付き合わせて、じっくりとお互いの信頼関係を築いて行くのが一番重要なことになって来ます。 家、建物、特に設計事務所が設計を担当する建物とは、悲しいかな単なる商品ではないのです。下さいな、はいどうぞ、のようには決して行かないものなのです。 この住宅は計画から竣工まで、実に足掛け3年掛かりで建築されました。若いご夫婦がネットで当事務所を知り、始めてお越し頂いたのが、2005年初頭でした。お子さまはまだ1歳半くらいで歩き掛けて間もない頃だったでしょうか。3年後に社宅を出なくてはならないとのことで、先の長いお話ですがということでしたが、月日の経つのは早いもので、その長かりし期間も充実した計画〜実施設計〜施工であっという間に過ぎ去ってしまいました。 ご主人も奥様も共に「和」のイメージがお好きと言うことで、それぞれの幼い頃の家に対する思い出やイメージを語って頂きました。食事は椅子テーブルではなく「お膳」そしてタタミでゴロゴロ出来るということ(笑)和室を抜けて通った廊下や縁側など... また、家族構成の変化に対して柔軟な対応が出来ることや、多種多様な使い勝手が出来るようにと、プランニングにはかなりの時間を費やしました。 プランニングをかなり煮詰めたお陰で、実施設計はすんなりとスムーズに進み、競争入札にて施工業者を選定し、かなりリーズナブルな金額に落ち着きました。施工に入ってからは毎週土曜日の打ち合わせ。些細な事までお互いが考え、アドバイスすることで、お施主様には「家造り」をたっぷりと楽しんで頂きました。当初の予定通り、今年の2月には引っ越しが終わり、今では4歳になられたお子さまが、体育館なみ?のこども部屋で走り廻っておられます。 当初、まったくの見ず知らずの施主と設計者でしたが、長い期間に互いの信頼関係を築き、完成に至った最高の住宅だと自負しております。 これからは、この家をベースに、様々な生活を楽しんで頂ければと考えております。 |
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DETA:2007,02 木造2階建 建築面積 103.69u 延床面積 154.92u 施工:藤本建設(株) 0743-59-1281 現場担当者 木村 邦征 施工中の模様はこちらから All copy right YARD Yoshimura arch office reserved |